まずは会社に尽くしてみよう〜新卒入社で2年間働いて感じたこと〜

人生語り

2023年3月末をもって、2年間(インターン期間も含めれば3年ほど)勤めた会社を退職しました。

悩むことも多々ありましたが、それも含めて良い2年間でした

さて、宗教っぽいタイトルを書いてしまっているのですが、前職で自分のやりたい仕事を出来なかった時に、会社の利益の為だけに働くことで結果として自分のやりたい仕事に繋げることが出来た経験(「会社に尽くした」ことで得られた一つの成功体験)をまとめた内容の記事です

第一に、「会社に尽くす」ことで自分のやりたい仕事に繋げるためには、2つの要素が根底にあるのかなと感じました。

「自分でも知らなかったやりたいことが見つかる」という内面的な要素

「人からの信頼が得られる」という外面的な要素

今回は、

①この1年間の割り切って会社に尽くしたことと、結果どうなったかの体験談を手短に。

②その上で重要だと感じた2つの要素

③まとめ

の順で説明していきます。

 

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「割り切って会社に尽くす」と心に決めた1年間

会社の必要と自分のやりたいが合致しない

企業が掲げる未来や事業内容については、自分自身がやりたいことと合致しているが、そこに対して会社で自分がどう貢献したいのかのイメージが薄いまま入社してました。

他の社員はスキルを持っており、会社に必要なことと各々のやりたいが合致している中途採用の人しかいない状態だったため、私も「自分のやりたい仕事」を貫きたいし、上司も「私のやりたいが叶う仕事」を模索してくれるが、会社で何が出来るのかお互いに分からない。という状態でした。

その中で仕事を作れずに苦しんだのが、入社して前半1年間でした。。

その中で、転職も考えましたが、会社の事業は面白いし、上司含め社員が人間として尊敬できる人達だったので、辞めるにしてもきちんと会社に貢献して出ていくこと。を決めました。

そこからは割り切って、自分の感情を抜きに会社にとって必要そうなことを一つずつやろうと考えて2年目(後半1年間)に突入しました。

会社にとって必要なことを取り組む

最初に始めたのが電話での営業で、毎日朝(早いときで7時から)と午後の途中に合計3時間前後ひたすら電話で営業。2ヶ月くらい。。1日平均20~40件くらい?

水産業者特有の気質もあり、、、一瞬で電話を切られることや、怒鳴られることも当たり前にありました。

件数はそこまで多い数字では無いかもしれないが、初電話営業&これを毎日やるとなると中々辛いものがありました。。。

それでも少しずつ新規顧客を獲得できたので、売上という数値で自分の成果が見えるようになり、自分の行動に対して費用対効果を概算出来るようになりました。

そこで、ある程度電話で成果が出始めたタイミングで、今度は出張にも行ってみようと考え、「出張の移動費、ホテル代のコスト」と「電話営業で立てた仮説っぽいものから算出した成果の見込み」を算出して、費用に見合う効果がありますと、上司に申請を出したら、あっさりOKが貰えました。(ここら辺は本当に良い上司に恵まれました。)

こんな繰り返しで、

電話営業⇒近郊エリアの出張⇒遠方エリアの出張⇒新人の営業管理

というように自分の出来る範囲と会社への貢献度合いを大きくしていきました。

自分のやりたかったことで会社に貢献出来るようになる

自分の担当顧客が増えていく中で、顧客の購買データやログから顧客の傾向を掴んでもっと効率的に営業出来れば、自分のキャパも増やせるし、自分以外の後から入社した社員にも任せられそうと考え、営業に必要そうなデータを取得して分析を始めました。

営業をやってみることで、当初やりたかったデータの力で会社に貢献する方法を自分なりに見つけることがようやく出来ました。

検定やら機械学習やら複雑なことはやっていないが、簡単な相関を可視化するだけでも顧客の特性を分類でき、それなりに役に立ちました。

そんなことをしていると、いつの間にか、営業と開発の翻訳が出来る唯一無二の存在として扱ってもらえるようになり。。

CV率の測定や、売上予測。とか、元々やりたかった分析の仕事を自分で作れるようになってきて、そこからは本当に楽しく、色々な仕事を自分で社内で作ることが出来るようになりました。

超あっさりしていますが、簡単に書くと上記のような1年間でした。笑

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自分のやりたかったことに辿り着く重要な要素

自分でも知らなかったやりたいことが見つかる

当たり前ではあるのですが、

やってみないと分からない事が沢山ある。

やりたい仕事も自分の知識の中からしか選べないし、考えられない。

のだなと改めて実感しました。

左図)興味の無くやったこともない仕事に対しては解像度が粗い状態。右図)実際にやってみることで生じる変化

興味の無かった仕事でもやってみると意外に面白かったり、それ自体は変わらず興味なくても自分のやりたかった仕事の中間にもっとやりたい仕事があったりする。

(やりたい仕事ではなくても、)会社のために尽くして仕事に取り組むことで、未知の仕事に対するの解像度を上げることは新たな可能性があると身をもって理解した。

人からの信頼が得られる

営業と開発の翻訳が出来る唯一無二の存在として扱ってもらえるようになったと書いたように、営業、開発の両方から意見を求められるようになる。

信頼されて立場が変わると、入ってくる情報量が変わってくる。

自分用にやっていた分析を、他の社員向けに依頼を受けたり、新年度のKPI(営業の行動目標)について、経営陣から相談が貰えるようになったり。。。

自分の意思決定のための分析から、他の社員の、会社の意思決定のための分析に変わったことを実感しました。

正直、会社のKPIの設計についての話なんて聞いたことも無かったので、立場が変わると入ってくる情報量が変わり、それによって沢山の仕事を作れるのだなと感じました。

まとめ

まずは会社のためにと割り切って仕事をしたところから、最終的にやりたい仕事に携われるようになり、辞めると伝えた後も副業で分析タスクを担ってほしいという相談を貰えるほどにもなりました。

上述したように最後は色々と楽しくなって来てたのですが、、改めてなぜ辞めたのかという理由もここで少し触れておくと、

  • やりたいことで会社に貢献出来るようになってきたからこそ自分の実力不足を感じた
  • 更に自分の仕事領域を広げたい

という理由からです。

次の職場では自分のやりたいをより貫ける能力と、新たなやりたい仕事の幅を広げたいと思っております。
ついでに言うと、次はマクロ的な観点で水産に携わりたいと考えており、前職のようなミクロと次職のようなマクロを行き来し続けられれば面白いなと思っております。

色々と悩む時期もありましたが、改めてやはり水産は面白いので今後も携わっていきたいなと思っています。

最後に余談ですが、、ちょうど先週くらいに現職の先輩から

「スキルへの自信」ではなく「正しさへの自信」を持って下さいと、スキルは市場によって移り変わってしまうが、正しさは絶対的なものです。と言われました。

言葉が深すぎて100%理解するにはまだまだ人生経験が足りないと思いつつも、、前職で会社や上司のためにやり切ったという経験について、スキルというより仕事に対する姿勢という面で、妙に自信を持てており、これも「正しさへの自信」に近いのかなと思い、前職での経験は本当に良かったなと改めて感じました。

悩みながらもこれからも頑張ります。

進路に悩む人の力に少しでもなれれば幸いという気持ちと、自分自身が将来迷ったらまた見返せるように前職で感じたことをまとめました。

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