就活という名の人生探し

人生語り

こんにちは、かけるです。

これから数回に渡って、就職活動(以下、就活)書いてみたいと思います。

私自身、休学を挟んでいるので、就職活動は結果的に2年くらいやっていたことになります。

修士時代にはそれなりの時間を就活に割いていたということもあり、最近は就活へのモヤモヤや日本型雇用制度について、考えるようになりました。

この記事では、「○○会社内定に近づく3つの方法」などという、しょうもない記事ではなく、もう少し俯瞰的な視点を持って、日本型の就活がどのような特徴があるのか、そして就活への私の意見を経験を基に説明していきたいと思います。

このように学生目線で就活について書けるのは、ある程度自由に動ける学生の立場の特権だと思いますし。

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就活をしたら就職が最適解じゃなかった

みなさんは就活をしようかな、すべきかなって思い始めた経験はいつですか?

私は、2019年5月、とある就活セミナーに参加したのがきっかけでした。よくある就活ジョーク、内輪なノリについていけず、冷ややかな目で見たのを覚えています。

修士1年には研究と両立しながら、少し流されるままに就活をしていましたが、修士1年の就活を経て出た答えは、「留学のために休学する」でした。休学に関する記事は、以下にまとめているので参考にしてみて下さい。

なぜ、就活を経てこのような決断に至ったのか、そしてもう一度就活をしようと思ったのか、まとめていこうと思います。

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就活の現状を分析しよう

と、その前に、就活の実情をまとめておこうと思います。

就活ルールとは一体何なのか?

この記事を読んでくれている人なら、「就活ルール」というものを聞いたことがある人が多いかと思います。

就活ルールとは、

大学3年(大学院1年)の3月広報解禁

 説明会やエントリーシート、WEBテストの受付が始まります。

大学4年の6月(大学院2年次):選考解禁

 面接が開始され、事実上の内々定が出ます。

大学4年次の10月(大学院2年次):内定解禁

 内定式を行って内定書を受け取り内定を承諾します。

というスケジュールを予め定めていることを指します。

元々経団連がこのルールを出していましたが、2021年春入社以降の学生に対して、就活ルールは設けられなくなりました。

その代わり、政府が主導となって就活の方向性が定められるようになりましたが、今後も、「当面はこれまでの就活ルールに沿った採用スケジュールを踏襲すること」となりました。

なので、就活ルールとは事実上なくなっているものの、それに慣習的に従っているのが2021年の就活です。

就活ルールって形骸化していないか?

「実際、就活ルールは形骸化しているのではないか?」

そんな疑問を日頃から思われている方も多いと思います。

私が就活中でも多くの企業の選考は5月までに行っていましたし、最終面接、そして事実上の内々定を5月以前に頂いた企業も多くありました。

しかし、ここで疑問が生まれます。

それは、「どんな企業が就活ルールを守る必要があるのか?」ということです。

私の経験上、新卒者の採用活動を行う企業は以下の3つにカテゴライズされると考えています。

  1. 就活ルールに忠実に従っている/従わざるを得ない企業
  2. 就活ルールに従う必要があるが、実質従っていない企業
  3. 就活ルールに従う必要が無い企業

3→外資系企業やベンチャー企業

最も分かりやすいのは、3.に分類される外資系企業やベンチャー企業です。

彼らは就活ルールに従うことなく、自由に説明会、選考、内定出しを行っています。

経団連に所属もしてないので、何にも縛られないので、自由ですね。

2→従う必要があるが実質従っていない日系企業

次に、就活をしている中で、非常に多くの企業が2.に所属していると思いました。

例えば、インターンシップ。これは、大学3年(大学院修士1年)6月頃から始まる就業体験のことです。

日系企業の多くはHPの「インターンシップは本選考とは全く関係ありません。」と記載していますが、インターンシップで良い印象を残すことが出来ると、その後の早期選考に呼んで頂くということが多くありました。

また、社員さんと直接話すことで仕事への理解を深めることができる「OBOG訪問」でも、面接のような形で進行し、「OBOG訪問ルート」でX次面接からスタートすることができる、なんてこともありました。

そういった企業は、形式上就活ルールに従う必要があるが現実問題として優秀な人材を確保するために選考を早期化せざるを得ないと思われます。

1→忠実に従っている日系企業

最後に、数が少ないながら、1.に所属する企業もあると思います。3月1日から広報開始、6月1日から面接開始する企業もありました。

このご時世、早期選考やOBOG訪問ルートで選考を始める企業があれば、SNSなどで一気に広まるものです。ネットの情報でそういった早期選考ルートを見ないということは、本当に就活ルールを守っているのかもしれません。

ただ一方で、就活生から見えている世界は狭いものであるので、私に見えていないだけかもしれないですね。

このように、多くの日系企業は、就活ルールに形式上従う姿勢は見せているが、これに基づく採用活動は形骸化しているのが現状です。

「お祈りメール」でも見て心を落ち着かせましょう。笑©ぐろばる

就活ルールなんて撤廃してしまえば良いじゃないか?

就活にモヤモヤを抱える学生の多くがこの疑問を持つと思います。

「形骸化している就活ルールは撤廃した方が、自分が好きな時に就職活動を行うことが出来る」と。

確かに、実質的には就活ルールは無くなっており、慣習的に従っているだけなのであれば、最早撤廃して各社が自由に採用活動すればいいじゃないかという意見もありますね。

さて、これは本当に理想とすることなのか、考えていきたいと思います。ネット上を見ていると、以下のような指摘を目にすることがあります。

就活ルールを撤廃したら、就活がどんどん早期化し学業に支障をきたす

現状ですら、6月に選考を開始する企業は少なく、前夏からのインターンシップから事実上の選考を始めている状態なので、早期化の流れが進んでいくと、大学1年や2年次からインターンシップ経由で内定を得る学生が出てしまう可能性がある、という指摘です。確かにあり得るシナリオだと思いますし、大学1年次から内定を得てしまう状況が社会的に理想なのでしょうか?(あくまで問題提起です。)

就活ルールを撤廃したら、学生はいつから就活をすべきか分からず混乱する

まだ、経団連なり政府なり権威ある機関が、就職活動のスケジュール感を発表した方が、学生が就職活動への見通しを立てやすくなる、という指摘です。確かに、私が就職活動を意識し始めたのは先輩や就活エージェントの人たちから言われて、「やった方が良いのかな…?」と思い始めたのが始まりですし、日本中の多くの学生がそうであると思います。

このように、日本の(日系企業の)就活は、就活ルールに従わない企業が増えていてルール自体形骸化しているが、かといってそれを撤廃するにも撤廃できない、泥沼状態なのだと思います。

私の就活から言えること

上記の現状分析を経て、私の就活に対する意見を述べます。結論から言うと、

「誰かに正解を求めてはいけない」

「自分の頭で考えて自分で判断する」

ということです。

就活を経て学んだ社会の姿

「みんなで足並み揃えて一斉に」

就活を経て思ったことは、日本社会は「みんなで足並み揃えて一斉に」が大好きだということです。

新卒一括採用は「みんなで足並み揃えて一斉に」「就職すること」ですし、

就活ルールも「みんなで足並み揃えて一斉に」「採用活動を始めること」ですね。

私は今24歳ですが、今まで経験してきた中学受験、大学受験もそうでした。これまでの日本社会の人材システムは、「みんなで足並み揃えて一斉に」新卒者を採用する方式が前提となり、競争力の源泉となっていた訳ですね。

しかし、近年ではそのシステムが実社会のスピード感についていけない状況にあると思います。経団連や政府が「みんなで足並み揃えて一斉に」採用活動を始めて欲しいと思っても、企業側としては優秀な人材を早期に囲い込みたいし、それに伴って、アンテナが高い学生は「みんなで足並み揃えて一斉に」に従っていると痛い目を見ると判断します。

つまり、大学3年生3月から就活を始めれば良いよね、という正解パターンが崩壊しているため、自分で探し続ける必要があると考えます。ベンチャー企業に行きたい場合は3月には既に選考が終了している「かも」しれないし、日系企業に行く場合でも3月からの正規選考ルートでは門が狭かったりするためです。悲しいですが、選考そのものが早期化する時代のなか、アンテナを高く張っておく必要があります。

就活はボランティアではなくビジネスである

もう一つ大事なことは、就活業界全体はボランティアではなくビジネスであると言う事です。それは、新卒者を募集している企業にとってだけではなく、就活エージェントや人材系企業にとっても同様です。

就活エージェントや人材系企業とは、学生を企業に紹介することで手数料を得るビジネスを営んでいる企業のことです。上記の企業を利用する企業にとっては、あまり有名な企業ではないので就活エージェントを利用した方が効率的に採用活動を行うことが出来るというメリットがある訳です。

また、「就活ってどうすれば良いかわからない…」という不安を抱えている学生にとって、就活エージェントは就活相談やセミナーを無料で行ってくれるので、心強い面もあると思います。

しかし、大手就活ナビサイトや就活エージェント企業は、あたかも就活が何か決まったフローに乗らないといけないかのように表現することが多いですし、「この時期に内定がないってやばくない??」と言ってくることも多いかと思います。これは最早「脅し」です。それに乗っかってしまって、紹介された良く分からない企業に入って後悔するというのが最も悲しいパターンだと思います。

もちろん、就活エージェントは就活のプロだと思うので適度にアドバイスをもらうのは非常に良いことだとは思いますが、就活エージェントがあたかも正解・王道のように提示してくる「就活の正解」はだいたい正しくないので、相手の言っていることを信用して良いのか正しく判断するために自己を律する必要があるのだと思います。

修士1年の就活では…

さて、第一章「就活をしたら就職が最適解じゃなかった」の答え合わせをしようと思います。

就活では、徹底的な自己分析が求められます。自分が大事にしている価値観、仕事を通じてやりたいこと、どんな軸で企業選びをするか、などです。

修士1年には様々な企業でインターンシップを行いましたが、自分のやりたいことを深掘っていった結果、「オランダに留学してスマート農業と現場の繋がりを見てみたい」でした。

就活では、就活に向いている「やりたいこと」と、就活に向いていない「やりたいこと」があると思っています。正直、当時のやりたいことは後者だと思います。だからこそ、自分の思いにしっくり当てはまる企業が見つからず、悩みました。もちろん、自分の「真に」やりたいことを無視して無理やり企業に就職するのも考えましたが、1年後に100%後悔すると思ったので、休学を選択しました。

就活を経て休学を決断するというのは、所謂「正解ルート」からは大きく外れることになります。当時インターンシップに参加していた学生との就活との熱量の差も感じていました。しかし、最後は自分らしい判断だと思い休学の道を選択し、応募していた企業の選考をすべて辞退することにしました。

休学中から修士2年の就活終了まで

結論から言うと、休学中にやりたいと思っていたことをやり切れた「ような気がしている」ので、就活をすることにあまり抵抗感はありませんでした。

「オランダに留学してスマート農業と現場の繋がりを見てみたい」という自分のやりたいことはまだ実現できていないですが、意外とアグリテック系スタートアップのインターンシップである程度消化できた気がしています。

このように、休学を経て、自分がやりたいことがかなり移ろいゆく人間なのだと気付きました。その結果、今は「働きたい欲」の方が強いです。

逆に、修士1年に「留学したい」という思いのまま、就職活動を続けていたら、内々定を取得した今ごろ、きっと心のモヤモヤを抱えていたように思います。

就活はあくまで人生の一つの選択肢でしかないため、就活ありきではなく、卒業後(もしくは在学中)どうしたいのかを考えるべきだと思います。その結果、「休学」が答えとして出たのが私でしたが笑

そもそも、就活自体も何か型が決まっている訳ではない、人生探しの旅の一過程なのだとも思います。就活自体が早期化する中ではありますが、それはもう変えようがない事実です。かなり年上の先輩が言うように、食事してたら内定出たという時代でもなくなっていますし。

説明会を見て、インターンに応募して、面接を受けて、GDをして…という選考フローは決まっていることも多いですが、その「外」にはより面白い採用の世界が広がっています。例えば、休学中に行ったアグリテック系スタートアップのインターンは、企業のホームページから直接メールをして連絡をしました。結果的に2か月間のインターンの機会を頂くことができたことを考えると、それもまた広義の「就活」だったと思います。

最後に強調したいことは、私は決して就活否定派ではないことです。何度も言うように、「就活=人生探し」なので、「シュウショクカツドウ」に染まり切っている人はそのほかの休学とか留学とかの選択肢を真剣に見てみるとむしろそっちに解があるかもしれませんし、ドクターに進学を決断している人でも就活をしてみると意外と発見があったりするかもしれません。ビジネス化された「シュウショクカツドウ」に染まり切ってしまうことなく、様々な思惑を持って接してくる人々と適度な距離を持つことで、うまく就活の恩恵だけを享受することが出来ると思います。

だからこそ、「○○会社内定に近づく3つの方法」とかいう記事がしょうもなく見えますし、それ以前に就職や○○会社を志望する理由を自問自答すべきだと思います。(その上なら、きっとその記事は強力な武器となるでしょう。)

おわりに

何か言いたいことがあって記事を書き始めた訳ではなく、書きながら言いたいことを考えてしまったので、取り留めもない文章になってしまいました…。とりあえず自分の言いたいことを整理すると、

  • そもそもなぜ自分が就活をする必要があるのか、もっと他の就職でない選択肢を真剣に検討すべきではないか、という自問自答をし続けること。
  • 就活はビジネス化されているので、様々な人が様々な思惑を持って近寄ってくる。相手の意見をどの程度信用できるかをジャッジしながら、就活の主人公である自分を律すること。

というに留意すべき、と言うことです。

(この記事に書いていることも、本当なのか…?と疑ってみるのも良いのかもしれませんね笑)

拙い文章でしたが、ここまでお読み頂きありがとうございました!

参考

https://jinji-zine.jp/recruit-rule/
就活ルール廃止は日本型雇用破壊の始まり——新卒一括採用がイノベーションを阻害するという大企業の焦り
「就活ルール」を廃止するとの経団連発言が波紋を広げる中、その本音を取材していくと「大企業が日本型雇用から脱却する意思表示だ」との声が聞こえてくる。これが日本型雇用の終わりの始まりなのか。
就活ルールが廃止へ向かう中で未来の就活を夢想する
 みなさん! どうもこんにちはシュシュです!大学3年生の1月に就活を終えた自分が言うのもなんなんですけど、現在の就活は「説明会は大学4年生(院2年生)3月から…

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