【北海道でクワガタ捕り】生物系博士学生の夏休み①

雑記

こんにちは。博士課程で土壌微生物を研究している、たかみつです。

今回から数回にわたって、今年の夏休み期間の土日を使って楽しんでいたアクティビテイのお話をしたいと思います。

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クワガタ捕り

普段なら夏の北海道では、「ジンパ」といって、ジンギスカンをメインとしたバーベキューをしたりするのですが、コロナ禍で、なかなかバーベキューなどはできてなくて、

僕の研究室のボスが、そのなかでも何か夏っぽいことをしたいと言い始めて、僕と僕の後輩を連れて、成人男性3人で夜8時集合でクワガタを捕りにいきました。研究とは全く関係ないです(笑)

場所は、支笏湖の湖畔の森あたりでやりました。

最初は街灯に集まってくる虫を見つけようとしましたが、田舎の街灯は背が高くて、虫が寄ってきてても高さ的に捕れないことがわかりました。

クワガタ捕りガチ勢の人ならわかると思いますが、本気でやるなら、白い布でスクリーンを作って、そこに発電機で炊いたライトを長時間当てて、そこに寄ってくるものを捕まえるんですけど、僕たちのチームはさすがにそこまでは揃えていませんでした。

すると、支笏湖畔にとある建物があるのですが、その建物の壁が絶妙に白くて、しかも街灯に照らされていて、「自然の白スクリーン(壁も街灯も人工物だけど)」ができていました。

そこに、めちゃくちゃクワガタいました(笑)

ミヤマクワガタが6、7匹とコクワガタが1、2匹いました!

しかし、なぜかメスしかおらん(笑)

でかいハサミを持った、ミヤマクワガタのオスがかっこいいので見たかったんですけど、なぜか怖いぐらいメスしかいなかったです。もうオスはガチ勢に捕られちゃったのかな。

そこで、4匹のメスを研究室に持ってきて、飼うことにしました。

クワガタたち

でもやっぱオスだよな。オス捕りに行きましょうと、僕とボスは誓ったのでした(次章につづく)

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クワガタ捕り 2nd stage

本気でやるなら、白い布に長時間ライトを当ててって感じだと思うんですけど、デメリットはけっこうな時間そこに滞在しないといけないということと、林のなかだと北海道ではヒグマが出てくる可能性があるので、あまりウロウロしたくはないなという感じでした。

そこで、やっぱトラップ(罠)じゃないかという話になって、ボスが探し出してきたのが、「ノムラホイホイ」というトラップで、これは昆虫を使った研究をしている野村さんという方が開発したものです。

参考:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/052400008/052400001/

作り方は、

①ペットボトルの口の近くを切り取り、逆さに差して、弁みたいにします。そうすることで、中に入った虫が出られないようにします。

②外が明るいと、虫は外に出たくなるので、ペットボトルの外側をスプレーで黒く塗って、暗くしてあげます。という感じです。

2、3個やれば十分かなと思っていたのですが、僕のボスが「10個ぐらいやるっしょ」って感じでめちゃくちゃやる気だったので、ペットボトルを探しに大学のゴミ箱を漁りに行きましたよ(笑)

我流のノムラホイホイ

そこにエサとなるものを入れておくのですが、これもボスに任せていると、バナナを焼酎で煮込んだものに、酵母を入れて発酵させるという徹底っぷり。樹液(蜜)に近い液体です。准教授の本気って面白いですね。

そのころ僕は、このトラップこそヒグマおびき寄せそうで怖いなと思ってましたが、支笏湖は行くだけで札幌から1時間ぐらいかかるのでやめて、今回は支笏湖まではいかないことにして、人里寄りにするということで、ギリ、ヒグマも大丈夫かなという感じです。

ということで南区の林にノムラホイホイを設置しました。ボスは札幌市にこれをする許可を取ったみたいです(笑)

2日後、捕りに行きました。

すると、トラップの蜜に誘われてトラップの周りにスズメバチが。。。

危なかったです。なんとかかいくぐり、トラップを見てみると、蛾ばっかり(笑)

トラップの中身はカオスです笑

10個のトラップ中、5個目ぐらいまで蛾やゴミムシばかりでした。

すると後半、ついにクワガタが現れます。

スジクワガタ。木にピントが合っちゃった。

スジクワガタです。5匹ぐらい捕れていて、オスもいましたが、めちゃくちゃ小さかったです。

結局、全部のトラップを見ても、ミヤマクワガタのオスは捕れませんでした。残念!

スジクワガタには申し訳ないですが、ミヤマのオスが欲しかった!

さすがに人里に近すぎたかな。

まとめ

最初の日の支笏湖でメスしかいなかった原因は謎ですが、トラップでもミヤマクワガタのオスが捕れなかったのはちょっと残念ですね。

支笏湖でトラップすれば捕れるかな?それか遂に本気の白スクリーン導入か?

また来年か再来年、頑張ります!

毎年色んな地点でノムラホイホイを設置して、入ってくる虫の種類とか、気候や標高や他の生物(天敵の数や蜜が出る木の数など)との関係を調べたりしたら、生態学系の研究にもなりそうですね。

もう北海道はほぼ秋ですが、この博士学生の夏休みシリーズ、続きますのでよろしくお願いします。

全部書こうとしたんですけど、ボリューム的にきついので、シリーズものにします(笑)

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