学振 補欠採用だった件

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はじめに

こんにちは。先日、補欠になっていた学振から内定をいただいたので、忘れないうちにその話をしたいと思います。今年度補欠で採用された人数は、私の申請区分では採用者全体のわずか7%(5人/71人)、補欠者全体の3分の1(5人/15人)しかいなかったみたいなのでかなりマイナーな枠で採用していただきました。補欠まで残ってしまうと2月末まで結果が出ないということもあり、かなり不安だったのですが、あまりネットには補欠に関する情報がなかったので、思い切って記事にしました。自己紹介記事と合わせてどうぞ。【自己紹介】 Vol.4 飽くなき知の追求、 女性研究者 あかり

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学振 とは?

初めに学振が何かわからない人もいるかと思うので簡単に説明したいと思います。学振とは日本学術振興会特別研究員の略で、博士課程に進学する人が利用する最もポピュラーな制度です。採用された学生は3年間月20万円の給料(税金が引かれる)と、研究費をもらいながら、研究に専念することができます。今回私が申請したのは、学振DC1という博士課程に入学する前の修士2年生が応募する枠です。

補欠になった経緯

学振の選考は大まかに一次の書類審査と二次の面接審査があります。応募全体の中から、一次審査で即採用される人が採用者の約19%、二次審査を受ける必要があるのが、約6%ぐらいだったと記憶しています。さらに二次審査で落ちた人のなかから補欠が選ばれるわけですが、なぜか今回に限って、二次審査に落ちた人全員が補欠でかなり人数も多かったみたいです。(私の申請区分では22人中7人が二次審査で採用され、15人が補欠でした。)つまり、私も二次審査に落ち、大量に発生した補欠の一員だったわけです。

コロナの影響

コロナの影響は個人的に大きかったと考えています。今回、二次審査に落ちた人が全員補欠候補だったという不自然さから考えても、コロナの影響を受け、予算を確保が難しかったのではないでしょうか。また感染予防対策の一環として、二次で予定されていた面接がなくなり、書類審査のみになってしまったという点も自分にとっては不安要素のひとつでした。ちなみに私は申請時、論文を一つももっていなかったので、二次の書類審査で業績が重視された場合はかなり厳しい状況になると思っていました。

切り替えが大切

補欠になったとき、正直採用されるとは思ってなかったので、早めに切り替えるようにしました。しかし、二次審査で落とされた時はそれなりに落ち込みましたし、すぐさま切り替えるのはやはり難しかったです。なので、出来るだけ積極的に学振以外の奨学金に応募するなどして、強制的に自分を切り替えていく行動を起こしていました。その結果、補欠の結果が出る頃には、学振のことを考える間もなく研究に集中することが出来たので、他の奨学金に応募するなどして金銭的な不安を少し和らげておくのはおすすめです。個人的には、この方法をとったことで精神的にも安定しましたし、採用に関わらず研究に集中できるようになったので、良かったと思います。“肯定的な方向で解決できないなら、否定的な方向でも決して解決できない”という名言にもあるように、今落ち込んでいる人は特に早めに切り替えて、挽回のチャンスに備えましょう。ちなみに、私の同期のには、すぐさま切り替えて学振よりも手厚いと考えられるフェローシップを獲得した人もいます。

最後に

私の場合、指導教官をはじめとし、6人の先輩方及び3人の友人に申請書を添削してもらうことができました。やはり読みやすい申請書を作成するうえで、多くの人の意見をいかに申請書に反映していくかがとても大切だと思います。学振では、審査員に全く専門分野外の人もいるので、分野に関わらずたくさんの人に読んでもらうことが一番効率的に申請書を良くしていけるのかもしれません。6月の申請から2月まで不安な期間はとても長かったのですが、申請書を書く練習が出来たという点においても、今回は申請してみてよかったと思いました。学振にだそうか迷っている皆さんはぜひ挑戦してみてください!

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