【自己紹介】 Vol.4 飽くなき知の追求、 女性研究者 あかり

自己紹介

今回は博士を目指す 女性研究者 あかりさんに来てもらいました!
早速自己紹介からよろしく!

 大阪出身のあかりです。農学部出身で、学部時代はヨット部で活動していました。大学院では土壌微生物学を専攻していて、修士課程修了後は博士課程に進学します。どうぞよろしく!

研究について熱い話が聞けそうです。そもそもなぜ北大農学部を選んだの?

 祖母が和歌山の自然に囲まれた土地に住んでいて、幼少期に遊びに行ってた。そのとき、自然をすごく好きになって、農業みたいに「自然と密接に関わる人間の活動」に興味をもった。北大を選んだのは、酪農とか北の大地への憧れかな。

実際、農学部入ってみてどうだった?

 元々フィールドワークをしたかったんだけど、予想以上に実験ばかりで、ちょっと違和感があった。そんなときに土壌学に出会った。
 土壌学って実験とフィールドのバランスがちょうどいいんだよね。もうひとつ、土壌の魅力は「土は変わる」ってところかな。土って意外と変化し易い。気候とか環境はもちろんだけど、管理方法によっても全然変わってくるところに希望というかポテンシャルを感じた。

土にそんな魅力があったとは…。そこからなぜ大学院進学を決めたの?

 3年生の春にタイに短期留学したのが決め手かな。もともと在籍していた研究室がタイにフィールドを広げようとしていて、その予備研究を現地の人と一緒にやったんだよね。タイと日本では土が全然違うことに感動して写真撮りまくったり、北大でPhDをとったタイ人とか現地の先生と一緒に実験したりするのが楽しくて、海外の土を使った研究に興味が沸いた。
 一方で、英語が未熟で、自分の考えを伝えられないことに不甲斐なさを感じた。だから、海外の研究がしたくて大学院に進学しよう、その中でも語学環境が整ったGFRに行こうって決めた。

現地の人と何かするってとても楽しいよね。進学したGFRで心に残ってるカリキュラムはある?

 研究的視点からデンマーク実習かな。デンマークの農村を見学したとき、効率化・省力化がすごい進んでて、農業先進国だなと肌で感じた。
 特に、イケてるお爺さんがPC使って巨大なバイオガスプラント運営していたことが印象に残ってる。これから少子高齢化が進む日本が真似すべき農業だなと学んだ。あと、農薬・家畜糞尿による水質汚濁に苦戦している話がかなり興味深いと思った。化学肥料による地下水の汚染を防ぐ取り組みとか、収穫量だけでなく環境にも配慮する姿勢に真剣さを感じた。
 デンマークに比べて日本は農地面積が小さいからあまり問題が表面化してないけど、持続的な食糧生産を考えたときに、環境に優しい農業の必要性を強く感じた。

まさにGFRだね。※GFRはガバナンス・環境・生産の視点から食資源を考える大学院

 そう!まさに、GFRに入ってGFRを考えた。北海道の酪農は大規模が進んでいるから、環境配慮も並行して進めていくべきだと思う。

多面的な視点で農業を考えるあかりさん。
そんなあかりさんは修士修了後に博士課程に進学。なぜ博士課程に進学しようと思ったの?

 まだやり切った感がなくて、ここで研究をやめたら成仏できないって思ったからかな。部活で勉強が遅れたし、仮に社会人になったとしても、勉強したいってきっと思う。あと3年研究を続けたら形にできると思って進学を決めた。

なるほどね。博士課程の目標・将来について教えてください。

  修士で学んだことを生かしつつ、海外での研究・活動にも取り組んでいきたい。あと、これまでよりも自立して研究を進めていきたいかな。先生に頼らず、自分で研究費を獲得したりとか。
 卒業後は、研究機関で働きたいと思ってJIRCASとかみてるかな。

博士への道、応援しています!!最後にブログへの意気込みをどうぞ

 博士課程にいく人ってあんまいなくて、特に女性は少ない。だから女性研究者の視点からいろいろ発信できたらなと思う。
 あと、これから博士を目指す女子学生に向けた情報発信がしたいな。私自身、同じ研究室にポスドクの女性がいてくれて心が強くなったっていうものあって後輩の味方になれたらと思う。

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