こんにちは〜。まさみです。
統計検定1級を受けてきましたのでその話についてしようと思います。
最初に話しておくと統計検定1級の合格体験記みたいなものではないです。結果発表は来週ですがおそらく落ちてます😇(応用統計は受かってるかも)。
受験の感想と次回受けるときの対策方法について私なりの考え書きます。合格体験記ではないのでその点を踏まえて読んでいただけると幸いです。
統計検定1級について
統計検定1級は、日本統計学会による公認の資格で1番難しそうな資格。
1番難しそうという表現をしている理由は話によると、準1級の方が範囲が広く難しいと言う人もいる。
レベル的には定量的なデータ解析に深くかかわるような大学での専門分野修了程度と公式HPには書かれています。
1級は統計数理と統計応用という2つの試験があり、両方受かれば統計検定1級合格となります。
やったこと
1ヶ月前に申し込んだのですが、結局試験の2週間前から本格的に勉強を開始して合計30~40時間費やしました。(平日1日2,3時間、休日5~8時間)
やったことは主に以下の通りです。
- 統計検定 1 級に合格する方法を読んで対策を練る
- 現代数理統計学の基礎を使っての基礎確率分布について完璧にする
- 有意に無意味な話に掲載されている過去問を解く
- 統計学実践ワークブックを使って基本的な統計検定の手法に関する演習問題を解く
勉強の全体の流れについて解説します。
時間も無かったので自分で対策を考えるというよりは、統計検定 1 級に合格する方法をめちゃくちゃ参考にしました。まずは読んでみて下さい!
そこに確率分布について習熟すればある程度は点が取れると書かれています。実際に過去問をざっと見れば分かるのですが、確率分布に関する内容が多いので確かに確率分布について習熟すればある程度の合格ラインまでは近づけます。(というか最低限必要な知識という感じがしました。)
現代数理統計学の基礎の確率分布に関する章をを3,4日間くらいかけてある程度理解する。あとは、確率分布曼荼羅を作って通勤時間で覚える。
そこから10日間くらいは過去問をひたすら解きました。
過去問を解いて、弱いなと思ったところを統計学実践ワークブック使って重点的に補強するといった感じでした。
追加で、統計検定 1 級に合格する方法に書かれている部分で対策があまり出来ていないところも少し統計学実践ワークブックで勉強しました。
ちなみに、統計応用に関しては理工学を選択すれば生存関数の出題率がとにかく高い。あとは確率基礎の対策をしていれば十分対応できるという感じでしたので、統計応用と統計数理とそれぞれ分けて対策はあまりしていません。
試験の3日くらい前に、2019年度試験を解いたら、「統計数理」と「統計応用」のどちらも7,8割取れたので、合格ライン(6割くらい?)の点数は取れているかなという感じだったので、多分受かるだろうという感じで試験に臨みました。
試験の感触
統計数理
大問3つを解いた感触として、それぞれ8割, 5割, 3割くらいという感じでした。
確率分布の導出や期待値を算出してから応用問題を解くといった流れの傾向通りで、対策した問題が2問あったのでそれを選択。
途中で確率分布の和を導出させる問題が8割くらい。
ポアソン分布の問題が(3)の計算が解けずに5割くらい。
全く対策していないのが2問あったので、必然的に解く問題が決まってしまったのだが、計算がめちゃくちゃ面倒で、どこをどう工夫すれば良いのか分からず3割くらい(解くべき問題じゃなかった気がする)。
こりゃだめだ。。。😇
統計応用(理工学)
2問完答?、1問5割くらい。
例年通りに生存関数の話が出たのですが、(3)から事前分布などベイズに応用するような予感がして複雑そうだったので回避しました。
確率分布についての問題もあまりなかったため、過去問で対策していない問題ばかりで焦ったのですが、線形回帰とベイズの問題がめちゃくちゃ簡単でそこで2完とれた(はず。)
あと1問は分散分析の問題を途中(5割くらい)まで解きました。
解いた問題の分野はどれも個別に対策はしていなかったので、元々の知識で解きました。(正直言ってかなり問題の相性が良かった。。。というか簡単だった?)
反省
(おそらく)落ちた原因としては時間の足りなさと、統計検定準1級を持っているし1級も受かるだろうという慢心ですね。笑
学習時間については、準1級の知識レベルを持っていれば、学習時間として足りないことは無かったのだろうけど、準1級も資格に受かるための勉強を付け焼き刃でやったので、あまり覚えていませんでした。
試験対策としては、確率分布を前提としてそこから派生していく問題の対策を重点的にやっていたので、当日に対応出来る問題の幅がかなり狭かった。
過去問を通じて、色々な問題解いていればまだ対処できる能力も身につけられたかもしれないが、過去問は有意に無意味な話に掲載されている問題(管理者が解きやすい問題を選んで解説してくれている?)しか解いていなかったので、全体的な傾向が分からないまま望んでいた。
試験対策
2,3年受け続けてみる。笑
ふざけんなと思うかもしれませんが、受験と違って資格は絶対評価のはずです(この前提が違ったらもう何も言えないですけど。。。)。
以下のサイトによると合格率が毎年バラバラらしいなので、1番楽な試験対策は2.3回受けることだと本気で思っています。笑
なので、迷っている人はまず受験をするのが良いと思います。(高いけど。。)
実際、私自身も2019年度試験なら、受かっていたかな〜とか言い訳をしています。笑
もう少し詳しく理由を強引に説明すると、
過去問と本試験と受けて感じたことは、(1)(2)はすぐに基本解けるようになって、(3),(4),(5)のどこかで詰まるようになります。
大門1つにつき1箇所詰まりポイントがある印象で、それが解ければ完答出来る気がします。(2,3箇所詰まるポイントがある問題は選択を避ける問題だと思います。)
合格率が大幅に変わる原因はこの詰まりポイントの難易度や過去に出たかどうかが大きいのでは?と思っています。
厄介なのがそこの詰まりポイントでは計算途中の変換の工夫とか、案外統計に関係ない場合も多い印象なので、個人の知識として持っているか、今まで似たような数学の問題を見たことがあるかとかで解けるかどうか変わってきます。
なので、2,3回受ければ、難易度が低いor個人的に相性が良い問題が多めの年が来るんじゃないかな?という仮説です。笑
統計の参考書は広く浅く、問題をひたすら解く
統計検定の求められる知識としてはそこまで多くない気がしています。
マニアックな検定が出るわけでもないし、傾向がとんでもなく変わるわけでもない。
実際に過去問を解いていても、詰まるポイントでは統計の知識が足りないというよりもその解き方があるんか。って感じが多かったので。。。
そのため、資格試験に受かるための話をするのであれば、腰を据えて数理統計の参考書をがっつりやるよりも、問題を解くことをベースに問題を解く際に足りない知識を補う方が効率的ではあるんじゃないかなと思います。
楽をしようとしないこと
結構インターネットに色々な情報が載っているし、楽に対策も出来そうな気もするんだけど、最初から分野を絞らずにきちんと過去問を全部解いて対策を練りましょう。
過去問はお金をケチらず買うこと!
問題については、大学院の入試問題などを解くのも良いらしいです。
まとめ
統計の良い勉強にはなりましたが、資格が受かるかどうかは統計の知識だけでなく計算力も結構大事な気がします。
とはいっても、数理統計学の参考書を1冊しっかりマスターしてれば合格は出来そうだなとも思いました。
資格を受けることは目的ではなく、それは勉強のモチベーション維持のための手段として考えているので、来年は直前に過去問ゴリゴリ解くよりも早めに対策を開始して、数理統計学の参考書を再度じっくりと復習します。
来年のこの時期には合格体験記を書けるように努力します。
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