私は2020年1月から2月にかけて約5週間、JICAのインターンシップ生としてマダガスカルに派遣してもらいました。いろいろと面白い経験ができたので、このブログで是非皆さんに紹介したいと思います。
しかし、そもそもマダガスカルってどこよ?どんな国??あのディズニー映画の???と思われている方が多いのではないでしょうか。そこで今回はまずマダガスカルという国について、私の経験と独断と偏見をもとに紹介させてもらいます!
いつか実際にマダガスカルを訪れる際に役立つ情報もあるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね~
マダガスカルの基本情報
国名:マダガスカル共和国
日本との時差:マイナス6時間
通貨:Ar(アリアリ) 1Ar=0.026円(2021年1月)
移動空路:エチオピア航空、エールフランス、エミレーツ航空など
言語:マダガスカル語、フランス語
マダガスカルってどこにあるの?
アフリカ大陸の南東に位置する巨大な島国です。日本からだと、飛行機でなんと最短たったの24時間で着いちゃいます。
何があるの?
島国ならではの独特の生態系が残っているのが特徴で、バオバブ並木やワオキツネザルが特に有名です。よく誤解されますがライオン、キリン、カバやシマウマはいません。
マダガスカル人ってどんな感じ?
マダガスカルは一応アフリカの国ですが、マダガスカル人のルーツはマレー系の民族にあるらしく、実際見た目もアフリカ人とアジア人のあいのこみたいな印象を受けました。素朴でのんびり、シャイな人が多いような気がします。
マダガスカルの言語って?
マダガスカルで主に話されている言語はマダガスカル語とフランス語です。首都圏だとフランス語が多いのですが、農村部に行くと現地語しか通じなくなります。マダガスカル語は現地で古くから話されている言語で、これもまたマレー系にルーツのある言語なんだとか。英語はほぼ通じないと思ったほうが良いでしょう。
マダガスカルの食事ってどんな感じ?
マダガスカルでの食事は全体的にローカルのものと外国人用のものというのが非常にはっきりと分かれており、価格帯も明らかに異なります。
ローカルご飯は、基本的に肉、豆、米!!
豚肉や鶏肉に加え、マダガスカルじゅうにいるゼブ(コブ牛)もよく食べられているようです。味付けはクセがなく日本人にも食べやすい感じ。揚げ物にして出されることもあり、とても美味しかったです。お好みでサカイという唐辛子ペーストで辛みをプラス!また、マダガスカルはアジアと同じく主食として米が広く食べられていて、食事の時には毎回これでもかというほどに大盛のごはんが出てきます。ここに豆やキュウリなどの野菜が付け合わせとして出されることもあります。また、中国人が多い影響かラーメンもどきみたいな麺料理もあります。こうしたローカルご飯はだいたい3000~4000アリアリ(1000アリアリ=約30円)でおなか一杯食べることができます。それなりの確率で食中毒に当たりますが、まぁ2~3週間で慣れるでしょう。
一方、マダガスカルには植民地時代の名残としてフランス料理を出すレストランも多く存在します。1食フルコースで食べると3万~5万アリアリほどしますが日本円にすると1000円~2000円程度ですので、マダガスカルに来た際にはお手頃価格でフレンチ料理を楽しむのもとてもおすすめです!
名産品って何がある?
マダガスカルの名産品として一番知名度が高いのはバニラではないでしょうか。マダガスカルでは全世界で生産されているバニラのうち約6割が生産されているそうで、高品質で様々な嗜好品に使われています。みんな大好きハーゲンダッツのバニラアイスにもマダガスカル産バニラが使われているんですよ!
また、サトウキビ栽培に適した気候のためそこから作られるラム酒も有名です。DZAMA(ザーマ)というブランドのものが特に有名で、スタンダードなものからバニラやジンジャー、フルーツを漬けて風味付けしたものなどもあり、非常に種類が豊富です。レストランで飲み比べしても良し、お土産に持ち帰っても良し。
あとは工芸品系でいうとラフィアという藁のような素材を使った小物や鞄も有名です。ラフィアグッズを専門に売っているお土産屋さんなんかもあり、素朴で可愛いグッズがたくさんあります。
電気や水道、インターネットなどのライフラインは?
全体的に脆弱です。首都でさえ1日数回停電しますし、地方に行くとさらに脆弱になり、数時間にわたり電気が復旧しないということもあります。
水道に関しても、時々断水することがあるようなのでシャワーが浴びられない時用にボディーシートなど持っておくと良いかもしれません。
インターネットもやはり不安定です。特に地方に行くと一気に脆弱になります。携帯電話が一番安定して使える連絡手段になりますので、ある程度の期間滞在される方はいざという時のために携帯電話を持っておくことを強くお勧めします。
マダガスカルの衛生、トイレ事情
まず当然ですが水道水は飲めませんので常にペットボトルの水を用意しておく必要があります。
食事に関しても、生の野菜は寄生虫などに汚染されているリスクが高いためNGです。フルーツに関しては、目の前で皮をむいてもらって食べる感じなら大丈夫ですが、そうでなければやめたほうが良いでしょう。でもいろいろ気を付けていても体調崩すのはもうある程度仕方ないです!洗礼だと思って諦めましょう。
トイレは洋式も和式もどちらも見かけました。首都のホテルやレストランは洋式の場合がほとんどで、特に問題なく使えるものが多かったです。
しかし地方に行くとホテルですら古くて壊れかけているようなトイレが多く、流そうとしても流れないという事はザラです。また、地方に行く途中の山道なんかでは数時間トイレに行けないということもよくあり、現地人の皆さんは普通に人気のない道端で用を足していることもよくありました。まぁこうした事も慣れれば案外大丈夫になるものですがね。
治安はどんな感じ?
正直あまり良いとは言えないみたいです。スリや置き引きなどには常に気を付けておく必要があります。現地で10年暮らしているベテラン専門員の方は普段使っているリュックサックに南京錠を付けていると言っていました。シャイでのんびりなマダガスカル人の皆さんなのでつい油断したくもなりますが、現実にはその油断から何らかの犯罪被害に遭っている邦人が多いそうです。盗難の危険性があるため原則町中でスマホは出せません。カメラを持って写真を撮りながら街を散策…とかもやめておいたほうが良いみたいです。多くの現地人の方にとってはカメラやスマホは超高級品ですからね。日没後の徒歩での移動は厳禁とされていましたし、首都では日中でも近づいてはいけないエリアもあります。私はJICAの皆さんにいろいろと教えていただいたおかげで5週間犯罪被害に遭うことはありませんでしたし、基本的な対策をしっかりとっていれば必要以上に怖がることもありませんが、身を守るための正しい知識を付けておくことは必須です。
外務省の海外安全情報サイトなどを参考に情報収集をしましょう。↓
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_119.html#ad-image-0
また、現地にはHIS系列のAricsという旅行会社もあり、こちらは日本人オーナーによって経営されているようです。初めてマダガスカルを訪れる際はこうしたところで現地事情に詳しい方に頼るのも手だと思います。↓
…ここまで読まれた皆さんは、何だよやばい国じゃん!と思われたことでしょう(笑)
確かに日本とは全く違う生活環境で苦労が多いのは間違いないですが、その分ここでしか味わえない魅力もたくさんある国なんです!!
次回の記事では、私のインターンでの経験を通してそんなマダガスカルの魅力をお伝えできればと思います。
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