入社して半年。これからどう生きていこうか

人生語り

こんにちは、じゅんです。
今回の記事では今までの仕事を振り返りつつ今後についてまとめてみました。
自己紹介記事と合わせてどうぞ!

自己紹介 Vol.8 “水産”と”経済”から国際協力へ! じゅん
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仕事について

私は養殖魚を中心に扱う加工卸売業者で働いています。
今の会社、好きなんですよね。
田舎の小さい企業だけど、水産業よくしていこう!っていう意識が強いです。
人手不足という理由もありますが、仕事を一任してくれるところが好きです。
また、団体戦というより個人戦という気風も私に合っているのかなとも思います。
具体的な仕事内容について書いていきます。

自分の仕事

私のメインの仕事は、関東圏での加工場の立ち上げです。
販路拡大のために消費地に近い場所に加工場を作ろう。どうせなら空港の近くで輸出もしようっていう目的で作っています。

入社して半年はずっとハード面の調達を任されて、国の補助事業に申請して資金集めたり、メーカーや行政と調整したりって感じです。最近はハード面に加えて、ソフト面も取り組み始めました。具体的にはHACCPのような衛生認証の取得です。規則作りに加え、現場への運用に挑戦しています。

並行して、販売先の確保にも挑戦中。その一つが、まさみの会社経由で繋がった東京の小売。まさみの会社と一緒に商談という激アツ案件でした(まさみの記事↓)。
 
入社してすぐ、事業の立ち上げに携わらせてもらい、ハードからソフトまで経験できたことにやりがいを感じています

まさみの自己紹介記事

失敗したこと

 最近は魚の販売にも挑戦していますが、頼まれた規格通りに魚を集荷できず、クレームが入ってしまいました。生き物の規格を揃えることはとても難しいことなのに、現場担当に言っておけば大丈夫と軽い気持ちで望んだことが裏目に出ました。一回の失敗がお客さんの信頼喪失につながる怖さを経験しました。

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入社前と入社後の心理的変化

今となってはやりがいを持って働いていますが、会社に入る前と今では気持ちが全然違います。
簡単に言うと、入社前は不安と焦りでいっぱい、入社後は落ち着いたって感じです。
具体的に説明していきます。

入社前

今の会社に入る前、つまり学生時代は不安でいっぱいでした。
頭の中で入社理由に納得していたのですが、院卒で田舎の水産会社に行くって本当に正しい選択なのか?という気持ちもあり、ずっと不安でしたね。

また、周囲の影響も強く受けていました。
「なんでそこに行くの?」ってネガキャンされて不安になっていました。逆に、自分の選択肢を肯定するために、有名人の格言を利用して不安を無くそうとしていました。改めて振り返ると、当時は自分に自信がなく周囲に左右されていたと思います。

入社後

入ってみたら、自然と不安な気持ちがなくなりました。

正確にいうと、大きな変化があったのは修論発表後です。
私は「研究する」という目的で大学院に入って2年間、没頭しました。
その最終成果を発表する、修論発表会を無事に終えた後、「あ〜2年間やり切った〜」っていう気持ちと同時に、研究を目的に大学院に入ったという自分の選択が正しかったことを実感しました。自分で決めたことをやり切る達成感を知ったら、不安な気持ちが薄れていきました。

不安な気持ちは入社前まで残りましたが、不安材料になる情報はシャットダウンしました。
また仕事でやりがいを感じるようになると、自分を勇気づけるための動画も見なくなりました。今は自分が満足していて、自分を理解してくれる人が少しいるからOK、焦らず行こう!って感じです。

今後どうしていこうか

今まで振り返りをしてきましたが、次は今後についてです。

スペシャリストとジェネラリスト

私は加工場の立ち上げに際し、各種手続き等の実務や計画管理など調整役を務めてきました。経営陣と関係各所とのパイプ役というある意味、ジェネラリスト的ポジションと言えます。
 

ある打合せで、メーカー数社、市の職員、社長が集まり、実際の施工内容について意見を交わす機会がありました。社長;「ここを◯◯したい」、メーカー;「では、▲▲を××しましょう」、市の職員;「□□という申請が必要ですね。」、みたいな。

文章では伝わりにくいのですが、それぞれがスペシャリストとして意見を出し合って事業を進めていく姿がかっこいいなと思いました。自分の仕事にやりがいは感じていますが、やっぱスペシャリストになりたいと強く思いました。

なんのスペシャリストになる?

前述の現場での打合せに参加した関係者は、それぞれ自分の立場がありました。
この立場が自分にとって何かを常に考えてきました。

しかし、自分の立場っていうのは今の時点ではわからんのです。
こればっかりは今後10年20年の自分の仕事の積み重ねだと思うのです。

では、何を積み重ねていこうか。
やっぱ自分の好きなことだなって思うのです。

私は大学院で学んだ経済学、特にミクロ経済学が好きです。
ミクロ経済学は「人は合理的な行動をする」という前提のもと、その人が持つ財の最適配分を考え「なぜその行動をとるのか」を導きます。
これを水産業に応用してみたいのです。

例えば、生産者の真鯛の販売行動について。
生産者は、真鯛の価格を大きく2通りの方法で決定しています・
1つ目は、浜値と言われる市場価格。コロナで外食需要が停滞したら価格が下がるなど、需要と供給のバランスで決定する、変動のある方法です。
2つ目は、契約によって一定期間、価格を固定します。長いと1年間◯◯円というものもあります。

生産者は経営状況や生産量、真鯛の生態、市場の動向など様々な情報をもとに最適な販売方法を選択して価格決定を行います。したがって、弊社のような流通会社が「年間◯◯円で△△尾で契約しませんか?」という案件を提案しても、生産者によって答えが変わります。

生産者がどのように価格を決めて販売しているのか、その行動を論文という形でまとめてみたいのです。

要は、研究がしたいっていうのが正直な気持ちです。
研究を通じて、水産経済分野のスペシャリストになれたら最高だろうなと思っています。

最後に:焦らずに行こう。

研究がしたいと言いましたが、じゃあすぐ仕事辞めて大学に戻るっていう話でもありません。

今の仕事は水産業の構造や動向を当事者として肌で感じることができます。先月、シーフードショーという日本全国の水産業者が集まって水産物をPRする大きい商談会があり、私の会社も県の事業者として参加しました。同じ県の同業者はもちろん、大学や県庁も一緒になって県産水産物をPRしました。当事者として水産業の振興に関われたことは自分にとって素晴らしい経験でした。

研究するにしろ、もう少し今の仕事を通じて水産業を勉強したいと思っています。それに、だまだ今の仕事を選択してよかったっていう達成感はありません
まずは目の前のことに一生懸命取り組みたいと思います。
焦らずに行こう。終わり。

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